第20回:紅彩編その6~VSライネ~
前回のあらすじ:赤眼、ゲットだぜ!
紅彩VSライネ
「というわけでいよいよ最終局面。残るは四か国となりました。最大勢力は私、紅彩神王ですが……第二勢力がライネさんなんですね」
「ええ。私の灯咲国は、いまのところ9国を領有しているわ。それで、紅彩とは対立している形ね」
「他には、2国を領有するロジュウさんが同盟国で、1国のみを領有するアイヒミさんが従属国になっていますね」
「ロジュウは金沙と崖港を領有、アイヒミは伽羅を領有しているわ」
「我が軍の主力は現在、シャリ滞在中にですね。……このまま孤立している灯咲軍の一隊を殲滅しましょうか?」
「いいえ。そっちは同盟国であるロジュウに任せましょ。むしろこの場合、相手の本隊のことだけを考えるのが正解ね」
「その敵本隊は、琉球への侵攻を画策しているみたいです。……あの、ライネさん。これって、見逃した方が良いやつですね?」
「ええ。あえて敵主力を琉球に誘い込んで包囲することができれば、2年で決着を付けられるわ」
包囲戦略
「神暦330年。我々が明け渡した琉球に、敵の武将が集中していますね」
「そして、琉球の周囲の守りは手薄。今年中に京核と八卦を取れば、翌年には易爻を抑えることで包囲を完成できる」
「というわけで、さっそく八卦に全力攻撃です」
「この兵力差だと、敵も奇襲をかけてくるだろうけど……」
「敵武将の数も、戦術値も我が紅彩軍とは比べるまでもありません。おそるるにたらず、ですね」
「八卦戦では問題なく勝利、無人の京核も難なく占領。翌年にはこうなったわ」
「この後の展開ですが……易爻と琉球、どちらも今年落とせてしまいそうですね」
「そうね。間違えて琉球から先に攻めないように気をつけて」
「武将リストの上から順番に侵攻していく、という仕様をちゃんと理解しておくことが大切ですね。琉球から先に攻めてしまった場合、せっかく追い詰めた敵を逃がしてしまうことになりますから……」
「まずは主力で易爻に侵攻。戦闘はもうあっさりすぎるくらいあっさり圧勝したからカットで」
「私こと紅彩神王の親征により、最初に易爻を占領しました。神王は必ず武将リストの先頭に来るので、行軍順も神王が最初になるんですね」
「そして別動隊で琉球を占領、と。結果――」
「――私、滅亡」
「おつかれさまでした、ライネさん」
AI操作の悲しいところ
「ちなみにだけど、私の灯咲国は立地の関係上、今回みたいに終盤まで残ることが多いわ。でも武将の能力が控えめだから、終盤まで生き残ったプレイヤー国家には一方的にボコボコにされやすいのよね……」
「プレイヤー操作だと、双子持ちが初期からいるのを活かしてむしろ終盤に強くなるんですけどね」
「AI操作だとどうしてもね……見てよこの神暦330年の灯咲の武将リスト。双子と雷昇ばっかりよ」
「これは……勝てませんね」
「悲しいけど、双子の才能は戦場じゃ何の役にも立たないのよね……」
紅彩編その7に続く!