第23回:アラナダ編その2~ベルナ戦役~
前回のあらすじ:なんとしてもベルナを取りたい
同盟戦略
「それではデフィス様、ベルナに侵攻するにあたって、周辺国に対して同盟と援軍の契約を要請してきますね!」
「いや、待てムーム!」
「ほえ?」
「ベルナは俺のアラナダを除くと、陸奥、華限、モンバルギ、リヴァスの四か国と国境を接している……ここまではいいな?」
「はい! だから、その四か国と同盟を結んで、援軍と一緒に攻めるのがいいんじゃないですか?」
「ところが、そうもいかねぇんだ。結論から言うとだな、俺は今回、モンバルギとは同盟を結ばなかった」
「どうしてですか?」
「理由は二つだ。ひとつは、モンバルギの情報力がアラナダよりも高いこと。もうひとつは、モンバルギがベルナを狙う可能性が高いこと」
「……あ、そっか! 情報力が高いってことは、モンバルギは私達よりも先に行動するから、それだと先にベルナを取られちゃいますね!」
「そうだ。そして俺の読みは当たり、実際にこうなったってわけだ!」
「ベルナ軍、壊滅! ベルナをモンバルギ軍が占領しました!」
「もしも俺達がモンバルギと同盟を結んでいたら、当然、同盟国には攻め込めねぇ。今年の領土拡張は諦めるしかなかった」
「でも、今はあえて同盟を結ばなかったので……」
「ベルナ軍との戦いで疲弊しているモンバルギ軍を叩く、絶好のチャンスってわけだ! 野郎共! ベルナを奪い取りに行くぞ!」
「おーっ! ……って、大赤字ですよデフィス様!?」
「気にするな突っ込め!」
ベルナの戦い
「総兵力は向こうが上ですが、こっちにはリヴァスのヴェイ・ルース様と、陸奥のムラマサ様の援軍も期待できます! それに装備の質も、圧倒的にアラナダ軍が有利です!」
「ロードハーンの騎馬軍団、ここで叩き潰してやるぜ!」
「2ターン目には、援軍の到着で総兵力でも優位に立てました!」
「よっしゃあ! このまま攻め続けろ!」
「やりましたよデフィス様! 敵が敗走しています!」
「まだだ! ここからが重要だ! 敗走する敵を追撃し、より多くの損害を与える必要がある! そしてここで活躍するのが『流撃』や『鬼龍守』などの才能だ!」
「追撃回数が増える才能ですね!」
「そうだ! そして今回は、見事に三回の追撃に成功したぞ! その結果……」
「デフィス様! 大戦果です! あとはベルナ軍とモンバルギ軍の戦いで既にボロボロになっている城を落とすだけですね!」
「へっ……我ながら今回は外交の読みがパーフェクトだったな。これで来年からは収入が二倍だぜ!」
「それでは今回はこのへんで! テーマ曲を聞きながらお別れです! 次回に、つづくっ!」
「これエンディングテーマだったのか……?」
アラナダ編その3に続く!