第32回:アラナダ編その11~決戦~
前回のあらすじ:知龍シュンケイ、統治国数が倍増する
希泉の戦い
「今回は最初からクライマックスです!」
「おうよ! 希泉に侵攻だ! 横からかっさらうような真似をした奴に、思い知らせてやるぜ!」
「見てくださいデフィス様! 敵もほぼ全軍を投入してきました、その数10000以上……大会戦です!」
「どうやらここが今回の天王山らしいな。俺も本気で行くぜ!」
「……デフィス様の才能ってちょっと微妙ですよね。なんで攻撃力は据え置きなんですか」
「んなもん知るか! つーかこんな時に言うんじゃねぇよ!」
「あっ、デフィス様! デフィス様の気迫につられて、自軍武将の『青龍』も発動しましたよ!」
「よし、流れは俺達に来ている! このまま押し切れ!」
「デフィス様! 敵軍後方に出現した我が軍の別動隊を見て、敵が退却を開始しました!」
「流石は『知龍』シュンケイ、ってところか……引き際をわかってやがる」
「敵軍、籠城戦の構えです!」
「また希泉での攻城戦か……」
「でも今回はいけそうですよ! 敵城壁値は前回より10以上少なく、我が軍の攻城値は向上しています!」
「今なんて?」
「攻城値は向上……」
「やかましい! さっさと落とすぞ!」
「やりました! 希泉、占領です!」
「よっしゃあ! この勢いで来年は灯咲攻めだ!」
呉宇、滅亡
「翌年、神暦318年。アラナダ軍は灯咲に侵攻しました」
「シュンケイの奴も失った戦力を補充し、総兵力は10000近い数にまで回復していたんだが……それ以上に、俺達アラナダ軍は強化されていた」
「その最たるものが、アイヒミ様の仕官でしたね!」
「ああ。アイヒミを陣容に加えた俺達は、灯咲にて再度呉宇軍と対峙した」
「昨年の会戦とほぼ同規模の戦いでしたが……」
「俺達の完勝だ!」
「アイヒミ様の他にも、優秀な才能を持った子孫武将や在野武将が仕官してくれたおかげですね!」
「おうよ! これで灯咲も俺達のものだ!」
「そして翌年、神暦320年――」
「――アラナダ軍は呉宇軍残党をトランベルにて撃滅! 呉宇国は滅亡しました!」
「シュンケイ……手強い相手だったぜ」
「いよいよ残るはあと一勢力、祭神ロジュウ様のみですね!」
「ずいぶん長くかかっちまったが……次回、アラナダ編最終回だ!」
アラナダ編その12に続く!