第37回:堯舜編その4~空き巣戦略~
前回のあらすじ:戦勝により大躍進!
子孫繁栄のターン!
「神暦314年になったな。我が堯舜国は周囲を同盟国に囲まれ、つかの間の平和を享受しておる」
「とはいえ今は乱世だ、先の話にはなるが、いずれは同盟国とも戦うことになるぜ。東西をアラナダとネミスの二大国に挟まれている現状、どっちを先に敵に回すかが重要だな」
「ふむ、その点だがなデフィスよ。しばらくはこのままでも良いのではないか? 敵への備えが不要であるならば、この機に内政へ注力したい。なにより、今は我が陣営にアヴァリスがいる」
「砂神の才能を狙うってのか? かなり時間がかかりそうだが……まあ序盤に10ターン無駄にしてるし今更か」
「というわけで子孫繁栄のターンじゃ!」
かすめとる
「とか言いつつ隣にがら空きの領地があるんだが」
「ふむ……で、あるか。然らば」
「よっしゃあ! 陸奥にアラナダに真陽に……同盟してるからってすっかり油断してるな。攻め取り放題だぜ!」
「基本的には内政を進めつつ、片手間に隣国の領土をかすめとった結果、神暦321年にはこうなった」
「ところでその間の子孫繁栄はどうだったんだ? 『砂神』の才能を継いだ子孫は生まれたか?」
「そう簡単に1%を拾えるはずもなかろう」
「だよなぁ」
チャンス到来?
「ところでデフィスよ。……この状況、儂は攻め込む好機と見るが、そなたはどう考える?」
「たしかに今ネミスを攻めるのは好手だと思うぜ。守りの薄い源霊とハイネルを取れば、敵の主力を皇陰と華限にそれぞれ孤立させることができる。勝負に出るのも悪くねぇ」
「で、あるか」
「ああ。……やるのか?」
「うむ。今こそ儂の真の力を見せる時!」
「いや攻めるにしてもお前は戦場には出さねぇって」
「……(´・ω・`)」
いざハイネル!
「朗報だセイドウ! 八卦国に追い詰められていたヴェイ・ルースが、こちらの降伏勧告を受諾したそうだ! ハイネルで戦うなら援軍を期待できるぞ!」
「……しかし兵力2000にも満たぬ小勢ではないか。役に立つのか?」
「援軍到着時の士気回復効果は、兵数が少なくとも有効だ。しっかり役に立ってくれるはずだぜ」
「では征くぞデフィスよ。ハイネルへ進軍、無論総大将はこの儂――」
「じゃなくてアヴァリスな。お前は伽羅で留守番だ」
「――(´・ω・`)だめかの?」
「ダメだ。……仕方ないだろ、お前軍才はからっきしなんだからよ」
「大人しく防衛と内政に励むか……」
堯舜編その5へ続く!