第43回:リヴァス編その2~失策~
前回のあらすじ:滅亡したのでやりなおし
ジィーア戦
「さよならジィーア。君の国は……僕がもらう」
「よし。隣国のアヴァリスとモンバルギへの援軍要請も済ませた。いざ出陣である!」
「この戦力なら負けはしないね」
「しかし敵は後方の雲雷に2000以上の兵力を残しておる。戦場に援軍が駆けつけてくれば、士気回復効果によって戦いが長引くことは必至である」
「けど……援軍ならこっちにもいる」
「なかなか見応えのある戦であるな」
「援軍に別働隊に……動きは激しいけど、こっちも向こうも決め手に欠けるね」
「別働隊到着時の士気回復効果で、リヴァス軍の士気は全快しておる。このまま攻めきれればよいが……む?」
「逃げられた……いや、余計な犠牲を出さずに済んだと思うべきかな」
「うむ。このままジィーアを占領するとしよう」
「これで、まずは一国……」
「うむ。しかし状況はあまり良くない方向へ転がってしまったようであるな」
失策
「ジィーアの占領で収穫高は跳ね上がったけれど……」
「隣国雲雷の雷神キルマが問題である。キルマはネミス、オーサス、アヴァリスと同盟を結んでいるため、リヴァスとは同盟を結ぶ理由がない……このターン、ジィーアを明け渡す他はないな」
「……失敗した?」
「で、あるな。動き出すのが早かった。……とはいえ、転んでもただでは起きられぬわ。見ておれ――」
従属戦略
「――翌306年、リヴァスは雲雷に従属した。結果、雲雷の外交状況はこうなった」
「この状況……キルマの雲雷軍は、次にモンバルギを攻める?」
「その通りである。リヴァスが従属し、他の国境は同盟国で固まっている現状、雲雷軍が攻め込める場所はモンバルギ以外にない。そしてさらに我が国にとって良いことに――」
「――ムラマサ、キルマ同盟成立。重要なのは、ムラマサの陸奥国はリヴァスにとって隣国であるということだ」
「つまり、攻め込まれる心配がなくなった?」
「その通りである。翌年の世界情勢は、ほれこの通り」
「リヴァスに攻め込める国がない……」
「失策を犯しはしたが、まだ挽回の余地はある。次回からはさらに国力を高めなければならぬな」
リヴァス編その3に続く!