第7回:灯咲編その1~従属国の悲哀~
キャラクター紹介
ライネくん
ソウリュウくん
龍戒から灯咲へ
「お久しぶりですね、ソウリュウ殿。今回はいったいどのようなご用向きで――」
「あー、堅苦しいのはよそうぜ、ライネ。今回はあくまで私的な訪問だからな」
「――あ、そう。それなら……いや、ちょっと待って。私的な訪問? 正直、その方が困るんだけど……なに、今回はいったいどんな厄介ごとなわけ?」
「いや、簡単な話だ。双子の才能遺伝子が欲しい」
「は?」
灯咲ってこんな国
「灯咲。ギム・ザイファ率いるトランベルに保護され、従属している大陸南東部の小国……その最大の特徴は、配下に『双子』持ちがいることだ!」
「もっとマシな特徴がいくらでもあると思うんだけど」
「ふむ……そうだな。強いて言うならば、国土は貧しく、人材に乏しく、神王の才能もゲーム開始時点では全くの役立たず……」
「喧嘩売ってる?」
「しかし、それを補って余りある魅力が『双子』の才能にはあるのだ!」
「そんなに良いものとは思えないんだけど。単騎戦闘力補正もゼロだし」
「いやいや、才能遺伝子を集めたいプレイヤーにとって、双子の才能は本ッッッ当に重要なのだ。今回はなんとしても、お前の配下の来咲に双子を量産してもらうぞ!」
たのしい初期設定
「それじゃあ始めていくけど……能力値はやっぱり戦術全振りよね」
「ああ、そして今回は2週目だから、前回配下にした戦闘タイプの月人を一人、初期配備に追加可能だ!」
「誰にするのがいいの?」
「最強はアクエリアスで間違いないが、前回登場していないから、今回は選べない。ここはレオンを選んでおくといい」
「えっ、この子600も兵を連れてる! すごい! 総兵力が一気に倍近くになったわ!」
「お前のところは元が少なすぎるんだよ……」
従属国はつらいよ
「それじゃあ、さっそくはじめていきましょうか」
「まずは最初に……おっと、イベントフェイズで守護税の徴収か」
「はたらけど はたらけど猶 わが神国 楽にならざり ぢっと手を見る」
「こうして見ると小国は大変だな。俺は支配する側だったから気にしたこともなかったが」
「くぅぅっ……! いまに見てなさいよ……!」
「さて、次は内政だが、こちらは特に従属国でも制限はない。問題は外交だな」
「何もできないのよね。そのうえ……」
「おいライネ、ギムのところから使者が来たぞ」
「はぁ……今年の軍役も辛いわ……」
「まあそう落ち込むこともないだろう。勝利すれば、戦利金も分配されるんだ」
「仕方ないか……気は進まないけど準備しなくちゃ……」
時報
「俺様が神暦300年をお知らせするぜ!」
「ギムの奴も希泉を占領したか……おっ、良かったなライネ。金165くれるってよ」
「悔しいけど小国にはありがたいのよね……うう、情けない……」
「さてと、今回はこのへんにしとくか。次回はいよいよお待ちかね、子孫繁栄の時間だ!」
灯咲編その2に続く!