第18回:紅彩編その4~覇帝への挑戦~
前回のあらすじ: ぐ だ ぐ だ
いざ、降伏勧告
「というわけで、神暦319年。世界は紅彩、龍戒の二大国が台頭していました」
「おまけに南東に中小国がいくつか、ってところね」
「私たちの戦略としては、小国を吸収しつつ龍戒の力を削ぐ、といったところでしょうか?」
「そうね、まず手始めに……」
「アイヒミさんへの降伏勧告、成功です!」
「ここで悪い知らせよ。龍戒国から同盟破棄の使者が来たわ」
「となると……まずはソウリュウさんと戦わないといけないわけですか」
対覇帝戦略
「さて、前回までのぐだぐだ展開はもう終わりにしましょう。ここからはじっくりと腰を据えて戦っていくわよ」
「これからの基本戦略としては、ハイネルにいる敵主力軍の攻撃を、伽羅の京核軍と協力しながら耐えて、相手に出血を強いつつ……」
「砂蛇などの防備の薄い領土を奪い、敵軍の経済力を奪っていく、という流れになるわね」
「ちなみにこちらがその結果です」
「我が軍は砂蛇、迦沼を奪取。敵には琉球を取られたけれど、これは逆に相手の戦力を分散させる結果になったわ!」
「なお世界では、ソウリュウさんに従属していたギルスさんが離反、ギム・ザイファさんに従属していたライネさんが離反、と……なかなか混沌としてきていますね」
「この流れに紅彩も乗りましょう。今こそハイネルに侵攻よ!」
ハイネル侵攻戦
「あわわわ、どうしましょうライネさん、大会戦ですよ」
「落ち着いて紅彩。ここまで来たらもうなるようにしかならないわ。腹を決めて、合戦開始よ!」
「あれ……? 意外とあっさり勝てましたね」
「参戦武将数の差が大きかったわね。龍戒軍は武将が13人しかいなかったのに対して、こちらは従属国からの援軍も合わせて34人。倍以上の人材が揃っていたおかげで、戦局は終始紅彩有利に推移していたわ」
「あとは攻城戦ですね」
「籠城されると厄介なところだけど……」
「残った敵が隣国に撤退してくれたおかげで、攻城戦もスムーズに進みました」
快進撃、しかし……
「そして同年、西方の領土も三つ奪取!」
「紅彩国と龍戒国の戦争は、ほぼ大勢が決しました!」
「翌年には皇陰と真陽も占領! 迦沼は明け渡す形になっちゃったけれど、これでほぼ追い詰めることができたわ!」
「さらに皇陽と堯舜も占領し、龍戒軍を迦沼に追い詰めることができました!」
「あとはとどめを刺すだけね! 来年が楽しみだわ!」
「……あれ? ちょっと待ってくださいライネさん! 今、ギルス軍が……!」
「あっ」
「あっ」
「おいしいところを持っていかれたわね……」
「そ、そんなぁ……」
紅彩編その5に続く!