第27回:アラナダ編その6~デフィス征西記~
前回のあらすじ:効率的な裏切りで領土拡張!
雲雷の戦い
「ヴェイ・ルース……お前はいい友人だったが、時代が悪かったんだ。神暦大戦を勝ち抜く神王はただ一人……ここで玉座から降りてもらうぜ!」
「デフィス様、敵軍です! 籠城ではなく、野戦を選択してきました!」
「そうか。勝ったな」
「えっ?」
「いいかムーム。兵力差だけを見ればほぼ互角だが、実際はこちらが断ッ然有利だ」
「そうなんですか?」
「戦ってみればわかるぜ。……そら!」
「圧勝じゃないですか!」
「武将数、陣形、装備、総大将と先陣の戦術値、総兵力と兵種の編成バランス、そして何より同盟国からの援軍……全てにおいて上回った結果だ」
「ではここで勝利用BGMを……」
「お前それ前回は合戦用BGMって言ってなかったか?」
睨み合い外交
「デフィス様、嫌な予感がします……具体的に言うと裏切られそうな気配が……」
「雲雷を占領したことで、俺達は海首を領有するキルマと――」
「――オーサス、砂蛇を領有するゴート・メイサス。こいつらと国境を接することになった」
「でも二人とも、周囲のすべての国と同盟を結んでるんです。ということは……このターンで確実に、どこかと同盟を破棄するってことですよね?」
「ああ。できればネミスのミル・フラートと敵対してほしいところだが……」
「私たちはどうしましょうか?」
「いったん様子を見るぞ。……全員にいきなり敵対されたら敵わんからな」
海首の戦い
「デフィス様ー! 雷神キルマ様から絶縁状です!」
「来やがったな! ゴート・メイサスの方はどうなってる!?」
「キルマ様と敵対したようです」
「ならば良し! 全力でキルマを叩き潰すぞ!」
「兵力2600対7300! 圧倒的ですね!」
「いや実はそうでもねぇんだよな……」
「あれ、本当だ。残りの士気がたったの5ですし、兵力も2000以上減っちゃってますね……」
「今回は同盟国からの援軍が無かったからな」
「ほえー……援軍って重要なんですねぇ」
「ああ。自国だけで相手を殴り倒そうと思ったら、最低でも倍以上の戦力を整えなければ話にならねぇ」
「なにはともあれ、雷神キルマ様、撃破です!」
連戦
「チッ……次はゴート・メイサスか」
「大変ですよデフィス様! 総兵力9000以上……しかもそのほとんどが、雲雷に向けて進撃してきてますよー!」
「9000か……よし、雲雷に7000を集めろ。同時に砂蛇とネミスに進行する」
「えっ……7000だけで大丈夫なんですか?」
「まぁな。そのあたりは……待て、次回!」
アラナダ編その7に続く!