第35回:堯舜編その2~我慢が大事~
前回のあらすじ:堯舜軍、壊滅!
あっという間に10年
「初動で大きく躓いてしまった我が堯舜国には、もはや他国へ侵攻するだけの力は残されていなかったのだ……」
「というわけで、守りに徹し続けて神暦310年になったぜ」
「内政に励んだ結果、早くも我が堯舜の収穫高は2000に達した。デフィスよ、もうこれ以上は開墾できる土地も無いぞ」
「そうだな……なら、そろそろ拡張に踏み切るか」
「……いけるのか?」
「ああ。こいつを見てくれ」
「ヴェイ・ルースはミル・フラートとの戦争の結果、その領土を分断される形となった。そして堯舜はちょうどその中間にいる」
「なるほど。ここでヴェイ・ルースとの同盟を解消し、ミル・フラートとの同盟に切り替えれば……」
「そう……こうなるってわけさ!」
いよいよ始動だ堯舜軍
「ヴェイ・ルースの所領を奪い、二年で統治国数が三倍になったか……! うう、ついに領土が増えたのだな……!」
「泣くのは早いぜセイドウ。ここからが本番……いや、まだそれも早いくらいなんだからな」
「……で、あるか。ならばデフィスよ。次はどう動くのだ?」
「次は……こいつを狙う」
「むぅ、モンバルギ軍か。……堯舜軍で相手をするには荷が重い相手ではないか?」
「もちろん、一国じゃ到底勝てっこねぇ。同盟国に頼るぜ」
「なるほど。コリュウはロードハーンと敵対している。それを利用するわけか」
「おうよ! 内政に励み続けた甲斐あって、今の堯舜の情報力は世界一だからな。こっちが確実に先手を打てる!」
モンバルギ侵攻
「まずは東方最大勢力であるアラナダ国と同盟だな」
「続けてそのまま援軍要請、そしてモンバルギとの同盟を破棄、進軍だ!」
「この時に重要なのが行軍順の調整であるな。合戦フェイズでの移動処理は武将リストの上から順番に実行されることを理解しておかねばならぬ」
「これで痛い目を見たのが前回のアラナダ編なんだよな……今回はその反省を踏まえて、無人のベルナを先に占領できるよう調整しておいたぜ!」
「ではいよいよ次回、モンバルギ攻めである」
堯舜編その3に続く!
第34回:堯舜編その1~死んでも生きてやる~
キャラクター紹介
セイドウくん
デフィスくん
それゆけ内政特化ジジイ
「はじめましてかな、愚民の諸君。儂がこの神暦世界の法を司る神王……すなわち、法神セイドウである。担当する統治国は堯舜だ」
「よう、氷虎デフィスだ! 今回はなんつーか、戦術アドバイザーみたいな立場でアラナダから来てるんだが……なあセイドウ、本気でお前がやるつもりなのか?」
「無論だ。儂とて神王……乱世とあらば法を捨て、剣を取ることも覚悟しておる」
「いや、あんた剣なんて扱えねーだろ。見てみろよこれ」
「うむ。内政値45は全神王の中でもトップクラス。素晴らしい能力値であるな」
「どこがだよ! 内政ばっか高くて他はからっきしじゃねぇか! 戦術20の攻城はたったの5だぞ! 今は乱世だってわかってんのか!?」
「むぅ……仕方ない。ではボーナスは全て戦術に……」
「バカやめろ36になったところで焼け石に水だ! 攻城に振っとけ攻城に!」
「そして今回は五周目……当然、難易度を上げて挑戦するのだ。裏HARDモード、段階2である」
「おいおい大丈夫かよ」
「デフィスよ、そなたの助言も不要であるぞ」
「……いや、いらねえってんなら俺も余計な口出しはしねぇけどよ」
「ふっ……まあ見ておれ」
(ホントに大丈夫かぁ……?)
ジジイ無理すんな
「見るがいいデフィスよ。これが儂自ら采配を振るった結果よ」
「やっぱダメじゃねーか! なんだよ総兵力370って!」
「お、おかしい……壊滅している……こんなはずでは……」
「だから言ったじゃねぇか! さっさと指揮権をよこせ! とりあえず兵を揃えて……」
「しかしデフィスよ。兵と言っても、雇える兵数にも限界があるぞ。堯舜の国庫とて無限ではないのだ」
「なあに、1000も集まれば十分! あとは……まあ、なんとかなるだろ」
「デフィスよ、本当にこれで防ぎきれるのか? 城壁値8しか残ってないんじゃが……」
「はっきり言って無理だな。だからこそ、そのための同盟国だ! ここはあえて野戦に打って出るぜ!」
「おお……勝った! 勝ったぞデフィスよ! 堯舜国の記念すべき初勝利だ! この調子で他国に侵攻――」
「無理に決まってんだろうが! 当分は引きこもって戦力増強だ!」
「――無理かの?」
「100%無理だ! っつーわけで、次回は戦力が整うまで一気に時間を進めるぜ」
堯舜編その2に続く!
第33回:アラナダ編その12~オーバーキル~
前回のあらすじ:残り一国!
最後の戦い
「神暦322年、ついにこの時がやってきた……アラナダが世界を制覇する時が!」
「残る敵対勢力は、祭神ロジュウ様の礼儒国のみですね!」
「そしてそのロジュウと礼儒軍は、既に崖港に追い詰められている。やるぞムーム!」
「はい! それではいきます! 洗脳・搾取・虎の巻!」
「そっちじゃねぇ! 進軍だ進軍!」
「敵軍、見えました! 13000の大軍……のはずなんですけど、我が軍に比べるとずいぶん見劣りしちゃいますね」
「はっきり言って戦力過剰もいいところだからな、今のアラナダ軍は。……しかもここからさらに強化されるぜ」
「士気261、攻撃修正240%、防御修正215%……デフィス様、やりすぎでは?」
「まあな。これだけの戦力差で殴りかかると……こうなる」
「わー。圧勝ですねデフィス様」
「4ターンで敵本陣を殲滅! 敵兵の損害およそ9000に対し、我が軍の被害は……わずか18人だ!」
「竹槍で機関銃陣地に突撃でもしたんでしょうか……?」
「当然このあとの攻城戦も問題なく勝利し、ついに――」
「――俺達の、勝ちだ!」
世界帝国アラナダ
「苦節二十余年……やりましたねデフィス様!」
「ああ。見ろムーム! 今やアラナダの総収穫は、41834だ!」
「1ターン目はわずか680の収穫量でしたね」
「豊かになったなぁ……」
「それではクリアデータを見ながら反省会の時間です!」
「反省会? そんなのやんのか?」
「尺がまだ余ってるので。……何かありませんか、反省点」
「あー……まあ一番デカいのはあれだな。崖港と金沙の行軍順調整ミス。あれが無ければクリア年数を2年は短縮できたはずだ。
それと遺伝子収集があまり進まなかったことは、心残りではある」
「次はもっと丁寧なプレイを心がけていきたいところですね!」
「次? ……おい待てムーム、次って何だ!? 俺は聞いてねぇぞ!?」
次回予告
「次は才能遺伝子収集を念頭に、義心と用兵が欲しいから堯舜でやる、だそうです!」
「堯舜か……あの国の神王ってどんな奴だったっけ……?」
「ヒゲです」
「ヒゲか……おい待てムーム、どのヒゲだ? このゲームヒゲが多いからさっぱりわからねぇぞ!?」
「ああっ! ごめんなさいデフィス様! もう尺が無いのでお答えできません! アラナダ編はここまでです!」
「マジで!?」
「最後ももちろん、この曲でお別れです! 次は堯舜でお会いしましょう!」
堯舜編に続く!
第32回:アラナダ編その11~決戦~
前回のあらすじ:知龍シュンケイ、統治国数が倍増する
希泉の戦い
「今回は最初からクライマックスです!」
「おうよ! 希泉に侵攻だ! 横からかっさらうような真似をした奴に、思い知らせてやるぜ!」
「見てくださいデフィス様! 敵もほぼ全軍を投入してきました、その数10000以上……大会戦です!」
「どうやらここが今回の天王山らしいな。俺も本気で行くぜ!」
「……デフィス様の才能ってちょっと微妙ですよね。なんで攻撃力は据え置きなんですか」
「んなもん知るか! つーかこんな時に言うんじゃねぇよ!」
「あっ、デフィス様! デフィス様の気迫につられて、自軍武将の『青龍』も発動しましたよ!」
「よし、流れは俺達に来ている! このまま押し切れ!」
「デフィス様! 敵軍後方に出現した我が軍の別動隊を見て、敵が退却を開始しました!」
「流石は『知龍』シュンケイ、ってところか……引き際をわかってやがる」
「敵軍、籠城戦の構えです!」
「また希泉での攻城戦か……」
「でも今回はいけそうですよ! 敵城壁値は前回より10以上少なく、我が軍の攻城値は向上しています!」
「今なんて?」
「攻城値は向上……」
「やかましい! さっさと落とすぞ!」
「やりました! 希泉、占領です!」
「よっしゃあ! この勢いで来年は灯咲攻めだ!」
呉宇、滅亡
「翌年、神暦318年。アラナダ軍は灯咲に侵攻しました」
「シュンケイの奴も失った戦力を補充し、総兵力は10000近い数にまで回復していたんだが……それ以上に、俺達アラナダ軍は強化されていた」
「その最たるものが、アイヒミ様の仕官でしたね!」
「ああ。アイヒミを陣容に加えた俺達は、灯咲にて再度呉宇軍と対峙した」
「昨年の会戦とほぼ同規模の戦いでしたが……」
「俺達の完勝だ!」
「アイヒミ様の他にも、優秀な才能を持った子孫武将や在野武将が仕官してくれたおかげですね!」
「おうよ! これで灯咲も俺達のものだ!」
「そして翌年、神暦320年――」
「――アラナダ軍は呉宇軍残党をトランベルにて撃滅! 呉宇国は滅亡しました!」
「シュンケイ……手強い相手だったぜ」
「いよいよ残るはあと一勢力、祭神ロジュウ様のみですね!」
「ずいぶん長くかかっちまったが……次回、アラナダ編最終回だ!」
アラナダ編その12に続く!
第31回:アラナダ編その10~ミスと不運と~
前回のあらすじ:ハイネルの戦い、運よく勝利!
神暦315年
「ハイネル戦でギリギリの勝利をつかんだ俺達は、黒帝シンリュウを八卦に追い詰めた!」
「一方祭神ロジュウ様の方も、礼儒を占領し分断に成功! あとは崖港と金沙を取るだけですね!」
「この年で決めるぜ! 早速侵攻だムーム!」
「はい! BGMもばっちり用意できてますよデフィス様!」
「いやそれは別にいい」
皇陰滅亡
「まずは八卦からですね!」
「シンリュウは昨年のハイネルの戦いで戦力の殆どを失っている。まったく相手になりやしねぇ!」
「あっさり占領できましたね!」
「ああ、これで……」
「皇陰国、滅亡! 残る敵対勢力は三つです!」
「早速そのうちの一つを潰しに行くぞ! まずは無人の崖港を占領だ!」
「……あの、デフィス様。次の侵攻先、金沙になってますけど」
「えっ」
「あの、これです」
金沙占領
「しまった……やらかした……ヴァジアルサーガあるあるの一つ、行軍順調整忘れ……!」
「やっちゃいましたねー……」
「先に無人の崖港を取ってから、金沙一国に追い詰めて潰すべきところで……!」
「もう来年になったら崖港にも守備隊が置かれてしまいますから、もうこのまま先に金沙を取るしかないですね……」
「くっ……仕方ない。せめて野戦で敵軍の戦力を削っておくか」
「敵軍、隣国へ撤退しました……」
「ぐあああっ!!」
対ヴァレムサーク戦
「だああっ! こうなっちまったもんは仕方ねぇ! 切り替えていくぞ、ムーム!」
「はーい! でもデフィス様、切り替えるって具体的にはどうするんですか?」
「こうするんだよ!」
「ヴァレムサーク様との同盟を解消しました!」
「そして無人の領土へ進軍!」
「これであとは希泉を落とせば、陸奥、華限、京核、琉球の4国が俺様の支配下に入るってわけだ!」
「なるほど! ……ロジュウ様はどうするんですか?」
「大した脅威にはならねぇ、数部隊を防衛に回せば十分だ。それよりもまずヴァレムサークだ! 希泉に軍を進めるぞ!」
希泉の戦い
「敵兵力、およそ6000! 少なくはない数ですが……」
「アラナダ軍の敵じゃねぇな。蹴散らせ!」
「敵城、けっこう固そうですね。城壁値が36もありますよ」
「おいおいムーム、こっちはハイネルじゃ城壁値26を士気69で落としたんだぜ?」
「あっ、そうでした! それに比べれば楽勝ですね!」
「おうよ! 余裕で勝利……」
「……できませんでしたね」
「嘘だろ!?」
「このゲームの攻城戦ってけっこうムラがありますよね」
「ぐぬぬ……仕方ないか。来年もう一度……いやマズいぞ! 大変だムーム!」
漁夫の利
「へ? 何が大変なんですか、デフィス様?」
「俺達は情報力最上位、つまり行軍順も最速だ! つまりこの後、他の国が……奴が動く!」
「奴……?」
「そうだ。ヴァレムサークの領土の南にいる、奴だ!」
「あっ……あああっ! 私たちがあと一歩まで追い込んだ希泉が!」
「おいしいところだけ持っていきやがった……!」
アラナダ編その11に続く!
第30回:アラナダ編その9~まさかの強運~
前回のあらすじ:従属国ができたよ!
313事変
「神暦313年、俺様こと氷虎デフィスはミル・フラートを従属させたその直後に、同盟を結んでいた黒帝シンリュウと祭神ロジュウに絶縁状を叩きつけた!」
「二正面作戦……大丈夫なんですか?」
「そのためにミル・フラートを滅ぼさなかったんだ。奴の戦力はおおいに活用させてもらうぜ! まずは皇陰と礼儒に侵攻だ!」
皇陰侵攻
「デフィス様、皇陰軍は戦わずに隣国ハイネルへ引き上げたようです」
「さすがはシンリュウ……不利な戦場を避けやがった!」
「どういうことですか、デフィス様?」
「皇陰で戦えていれば、源霊からミル・フラートの軍が出撃できた。だがハイネルまでは遠すぎる。援軍は使えねぇな」
「なるほど……」
「まあいい。切り替えていくぞ! 次は別動隊で礼儒攻めだ!」
礼儒の戦い
「あの、デフィス様。兵力差が四倍以上だと、奇襲のおそれがあるんですよね?」
「ああ。だが奇襲の成功率には、互いの武将同士の戦術値が大きく影響するんだ。そして今回は――」
「――このとおり、俺たちが敵を圧倒している!」
「なるほど! これだけ戦術値に差があれば安心――」
「――じゃなかったー!?」
「マジかよ嘘だろ!?」
「嘘じゃないです……我が軍は礼儒侵攻に失敗しました……」
「ま、こういう時もあるか……それよりもムーム、見ろ!」
はじめての守護税
「わぁっ! 守護税!」
「年が明けて神暦314年、アラナダはついに他国から守護税を巻き上げたぜ!」
「ううっ……国家予算が金500にも満たない貧乏生活からここまで……長かったですねデフィス様」
「ああ。もう誰にも極貧国家とは言わせねぇ!」
「でもせっかくですしもっと税金を巻き上げましょうよ! 洗脳・搾取・虎の巻ですよ!」
「ならもっと領土拡張するか!」
ハイネルの戦い
「シンリュウ様ー! 領地ください!」
「肥沃な土地をよこせ!」
「あっ、敵軍発見! 野戦に入りましょう、デフィス様!」
「今回、援軍は期待できねぇ。カギは別動隊のタイミングと、『青龍』が発動してくれるかどうか、ってところか」
「あ、ソウリュウ様! その『青龍』の才能が発動したみたいです!」
「おっ、本当か!?」
「はい! ……でもその、敵の方ですけど」
「……これは負けたか……?」
「あんまり芳しくないですね……」
「野戦はなんとか勝ったが……あー、帰るか、ムーム」
「デフィス様!? 諦めちゃだめですよー!」
「しかしな……いくら我が軍の平均攻城値が21と高水準で、兵も10000以上残っていて、さらに炎龍砕の才能もあるとはいえ――」
「――残り士気69で城壁値20以上を削るのはよほど運が良くなければ……」
「運、良かったみたいですね」
「マジかよ」
アラナダ編その10に続く!
第29回:アラナダ編その8~ミル・フラートいじめ~
皇陽の戦い
「デフィス様! 神暦312年、アラナダ国は統治国数14、総兵力21000の超大国となりました! 私達が最強です!」
「よし、残る敵国は五か国……一国ずつ確実に潰していくぜ!」
「あいあいさー! まずはミル・フラート様のネミス国ですね!」
「おうよ! 皇陽、迦沼に進軍だ!」
「皇陽にて敵主力部隊を発見! 合戦に入りま……た、大変ですデフィス様! 敵に砂神アヴァリス様がいます!」
「なにぃ!?」
「先陣、一蹴されました! 我が方の士気が乱れています!」
「慌てるなムーム! 皇陰国のシンリュウに援軍を要請してある。この程度なら取り返せる!」
「よ、よかった……なんとかなりそうですね」
「油断はするなよムーム! 『砂神』の才能を発動されちまったら、全部ひっくり返るぞ!」
「その前にアヴァリス様の部隊を撃破しておきたいところですが……」
「アヴァリスの隊の兵力は残り僅かだ! 奴を狙え! ……と言いたいところだが、このゲームはそういう指定はできねぇ」
「じゃ、じゃあどうするんですかソウリュウ様!」
「祈れ!」
「わかりました! 祈祷用BGMをかけます!」
「洗脳してどうする!」
「あっ、デフィス様、朗報です! ゼム・エンシェスが敵武将を発見しました!」
「よっしゃいけ! 『羅刹』の才能は伊達ではないと証明してみせろ、ゼム!」
「やりましたよデフィス様! 敵軍も大きく動揺しています! これは――」
「――我々の勝利です!」
「なんとか『砂神』の才能発動前に勝てたな!」
ネミス国崩壊
「皇陽、迦沼を占領しました!」
「野戦の砂神以外に怖いものはねぇ! 攻城戦は消化試合だったな!」
「さらにネミス領皇陰をシンリュウ様が占領! 続けて――」
「――同じくネミス領の金沙をロジュウ様が占領しました!」
「これでミル・フラートの統治国数は6国から2国に減少。来年の滅亡は確実だな」
「サクっと滅ぼしちゃいますか?」
「いや……情けをかけてやろうじゃねぇか」
激動の313年
「ネミスの神王ミル・フラート様、我が国に従属です!」
「よし、これでまずはひとつ! なら次の相手は……」
「貴公らの首は柱に吊るされるのがお似合いだ!」
「に、二国同時にですか、デフィス様!?」
「おうよ! そのためのミル・フラートの従属だ! 奴が持っている兵力も最大限に利用し、源霊周辺の敵戦力を叩く!」
「というわけで、さあいよいよ大国同士の戦いになってきましたよー! 次回は皇陰戦からです!」
アラナダ編その9に続く!
第28回:アラナダ編その7~アラナダ・オーサス戦争~
前回のあらすじ:裏切りは神暦大戦ではよくあること
雲雷防衛戦
「神暦309年。同盟国オーサスが、同盟破棄を宣言。同時に私たちの所領である雲雷に向けて、軍を動かしてきました! ……ど、どうしましょうデフィス様」
「全軍防衛……に回って領土拡張を諦めるのは勿体ねぇな。侵攻と防衛に軍を分けるぞ」
「はーい! アラナダの情報力は世界一ですから、まず侵攻が先になりますね!」
「二国を占領! 次は防衛だ! 侵攻部隊以外は雲雷に集結しろ!」
「敵の方が多いみたいですけど、籠城しますか、デフィス様?」
「いや、ここは打って出るぞ! はっきり言っておくが、この戦……超余裕だ!」
雲雷防衛戦
「あの、デフィス様。援軍の到着で、我が軍の総兵力が12000を突破したんですけど……今年はどの同盟国にも援軍要請は出してませんよね?」
「実はなムーム。防衛戦の場合は、隣接している自国領からも援軍が出せるんだ」
「……それめちゃくちゃ強くないですか?」
「めっっっちゃくちゃ強い。ってわけでサクっと返り討ちだ!」
「はえー……防衛側ってすっごく有利なんですね……」
オーサス占領
「返す刀で逆侵攻だ! 翌年にオーサスを落としたぞ!」
「8800が攻めてきたときはどうなるかと思いましたけど……難なく滅ぼしちゃいましたね」
「はっきり言ってゴート・メイサスは戦下手だからな。数だけ揃えたところで、こっちのスコアが増えるだけだ」
「おいしくいただいちゃいましたねー」
勝利は目前?
「オーサスを滅ぼした後、ネミスの領土をいくつか奪い……神暦312年になったぜ!」
「勢力数もずいぶん減りましたね」
「ああ、残り勢力数は6。もう終盤戦だな。そして最早、単体で俺達に対抗できる相手は存在しねぇ!」
「もうほぼ勝ったようなものですね!」
「そうだなムーム。だが油断して雑なプレイをするとすぐ痛い目を見るのがヴァジアルサーガだ。一国ずつ確実に潰していくぞ!」
「はーい! それじゃあ今回はここまで………じゃないですよデフィス様!」
「うおっ、どうしたムーム?」
「大事なことを忘れていました!」
「……大事なことって、これのことかよ」
「最重要ですよっ!」
アラナダ編その8に続く!
第27回:アラナダ編その6~デフィス征西記~
前回のあらすじ:効率的な裏切りで領土拡張!
雲雷の戦い
「ヴェイ・ルース……お前はいい友人だったが、時代が悪かったんだ。神暦大戦を勝ち抜く神王はただ一人……ここで玉座から降りてもらうぜ!」
「デフィス様、敵軍です! 籠城ではなく、野戦を選択してきました!」
「そうか。勝ったな」
「えっ?」
「いいかムーム。兵力差だけを見ればほぼ互角だが、実際はこちらが断ッ然有利だ」
「そうなんですか?」
「戦ってみればわかるぜ。……そら!」
「圧勝じゃないですか!」
「武将数、陣形、装備、総大将と先陣の戦術値、総兵力と兵種の編成バランス、そして何より同盟国からの援軍……全てにおいて上回った結果だ」
「ではここで勝利用BGMを……」
「お前それ前回は合戦用BGMって言ってなかったか?」
睨み合い外交
「デフィス様、嫌な予感がします……具体的に言うと裏切られそうな気配が……」
「雲雷を占領したことで、俺達は海首を領有するキルマと――」
「――オーサス、砂蛇を領有するゴート・メイサス。こいつらと国境を接することになった」
「でも二人とも、周囲のすべての国と同盟を結んでるんです。ということは……このターンで確実に、どこかと同盟を破棄するってことですよね?」
「ああ。できればネミスのミル・フラートと敵対してほしいところだが……」
「私たちはどうしましょうか?」
「いったん様子を見るぞ。……全員にいきなり敵対されたら敵わんからな」
海首の戦い
「デフィス様ー! 雷神キルマ様から絶縁状です!」
「来やがったな! ゴート・メイサスの方はどうなってる!?」
「キルマ様と敵対したようです」
「ならば良し! 全力でキルマを叩き潰すぞ!」
「兵力2600対7300! 圧倒的ですね!」
「いや実はそうでもねぇんだよな……」
「あれ、本当だ。残りの士気がたったの5ですし、兵力も2000以上減っちゃってますね……」
「今回は同盟国からの援軍が無かったからな」
「ほえー……援軍って重要なんですねぇ」
「ああ。自国だけで相手を殴り倒そうと思ったら、最低でも倍以上の戦力を整えなければ話にならねぇ」
「なにはともあれ、雷神キルマ様、撃破です!」
連戦
「チッ……次はゴート・メイサスか」
「大変ですよデフィス様! 総兵力9000以上……しかもそのほとんどが、雲雷に向けて進撃してきてますよー!」
「9000か……よし、雲雷に7000を集めろ。同時に砂蛇とネミスに進行する」
「えっ……7000だけで大丈夫なんですか?」
「まぁな。そのあたりは……待て、次回!」
アラナダ編その7に続く!
第26回:アラナダ編その5~堯舜の戦い~
前回のあらすじ:行き当たりばったり戦略で堯舜へ!
堯舜の戦い
「行くぞムーム! 雲雷軍に殴り込みだ!」
「それでは合戦用BGMを……」
「もう何も言わねぇぞ俺は……」
「敵軍、見えました! 兵力、士気、陣形、すべてこちらが有利です!」
「それに加えて装備の優位もある。が……油断はできねぇな」
「で、デフィス様~! なんだか押されてませんかー!?」
「落ち着けムーム。まだ始まってすらいねぇんだ。それに――」
「――こっちには援軍がいる!」
「同盟国と一緒に、数の力でやっちゃいましょー!」
「最初はほぼ互角だったが、時間経過とともにどんどん有利になる! これが援軍の力だ!」
「友情パワーですね!」
「このまま一気にケリをつけるぞ!」
「ほぼ互角だったわりには、終わってみると圧勝ですねー」
「うまく援軍を役立てられたな」
「このゲームは、いかに同盟国の援軍を効率よく使うかがカギなんですね!」
「攻城戦でも問題なく勝利! 堯舜を支配下に置いたぜ!」
「……あの、デフィス様。我が国の形、ちょっと細長すぎませんか?」
「お、いいところに気付いたな、ムーム。それじゃあちょいと地図を見てみるか……」
裏切り戦略
「やっぱりこれ、モンバルギを取られたら分断されちゃいますよね?」
「その通りだな。これを解消するために、今年はジィーアとリヴァスに攻めようと思う」
「えっ、でもそのふたつを支配しているヴェイ・ルース様とは、1ターン目からの同盟関係ですよね?」
「いいかムーム。今は神暦大戦、悪魔が微笑む時代なんだ!」
「ヴェイ・ルース様との同盟を解消し、リヴァス、ジィーアを占領しました」
「同盟破棄の瞬間のスクショ忘れだけがちょっと残念だったな」
「おぉー……良い感じの国境線になりましたね、氷虎様!」
「北と東に憂いはなく、南は同盟国が固めている。これで心置きなく征西を進められるってわけだ」
「それでは、次回は雲雷攻めから、ですね!」
(……ついに何も言わずに出すようになったな)
アラナダ編その6へ続く!
第25回:アラナダ編その4~神暦情勢は複雑怪奇~
前回のあらすじ:同盟破棄忘れはヴァジアルサーガあるあるのひとつです。
伽羅占領
「神暦303年、今度こそきっかり同盟破棄を行い、伽羅を占領したぜ!」
「実は伽羅は神暦302年に他の国に攻められて支配国が変わっていたんですけど……」
「その『他の国』がリシュを配下にしていたのは嬉しい誤算だったな!」
中盤戦へ
「そして翌304年に主力をモンバルギに戻し、晴れて迎えた神暦305年の世界地図がこちらです!」
「洗脳・搾取・虎の巻じゃねーか!」
「ああっ! ごめんなさいデフィス様! つい! 地図はこっちでした!」
「勢力数は絞られてきたが、突出してるやつはいねぇな。誰が勝ち上がってきてもおかしくない情勢だ」
「その中で、今のところアラナダに関係するのは……南北の同盟国と、西の敵国ですか?」
「ああ。まずは南だが、こっちは西進を狙うムラマサの陸奥と――」
「――それを阻むシンリュウの皇陰がいる」
「この二国は、お互いに対立しているんですねー」
「勝手に足を引っ張り合ってくれるってんなら好都合だな。このまま南はほっとくか」
「それじゃあ北は……こっちも同盟国、ヴェイ・ルースさんのリヴァスですね!」
「一番厄介なのがこいつだな。今年裏切ってくる可能性がある」
「えっ? そうなんですか?」
「ヴェイ・ルースは、今のところアラナダ、雲雷の二国と国境を接していて、そのどちらとも同盟関係にある」
「どっちとも同盟しているということは……どちらかと同盟破棄しないと、攻め込む先がないってことじゃないですか!」
「そうだな。その同盟破棄相手が、雲雷……雷神キルマの国ならいいんだがな。今俺達と敵対してるし」
「ああ……つまりこれ、敵対しているアラナダとキルマの、どっちにリヴァスが付くかどうか、ってことなんですね」
「ああ。それ次第で俺達の対応も変わってくる。だから今年は『高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に』を基本戦略とするぞ!」
「よーするに行き当たりばったりってことですね!」
外交フェイズ
「来たぞ、外交フェイズだ! ここでヴェイ・ルースの態度がわかる……!」
「デフィス様! リヴァス国は雲雷国と敵対しました! 雲雷へ向けてリヴァス軍が侵攻を開始!」
「よっしゃあ! なら俺達も雲雷軍と戦争だ! 出遅れるな!」
「ひーん! また赤字ですよデフィス様ー!」
「大丈夫だ! 戦利金が入ればなんとかなる! ……といったところで、今回はここまで。次回は堯舜の戦いだ!」
「そしてこれが洗脳・搾取・虎の巻です!」
「お前……よく飽きねぇなぁ……」
アラナダ編その5に続く!
第24回:アラナダ編その3~内政はカツカツ~
前回のあらすじ:デフィスくん は ベルナ を てにいれた !
搾取タイム!
「アラナダ編、その3でようやく二年目か……このペースだとかなり長くなるんじゃねぇのか?」
「あ、デフィス様ー! そんなことより洗脳・搾取・虎の巻ですよ! これを聞かなきゃヴァジアルサーガは始まりませんからね!」
「いやそんな仕様は存在しねぇぞ!? その曲本編に同梱されてすらいねぇからな!?」
「というわけで、神暦301年! 無事に領地を増やして二年目を迎えられましたね!」
「ああ。そして今回は……」
「す、すごい……! 去年は税率70%でも金500も集まらなかった税収が、こんなに……!」
「今年は豊作だったしな!」
「愚民の皆さんも喜んでいるでしょうね!」
1600人をタダで雇いました
「さらに運の良いことに、1600もの兵を抱えている武将が仕官してきた! ……序盤じゃ多すぎるくらいだな」
「小国に匹敵しますよこの兵力……」
「こいつは防衛専門だな……ちょっと出兵費がデカすぎる……」
いざ、モンバルギへ!
「それではいきましょう、モンバルギ侵攻戦! 月亜さんはお留守番です!」
「元帝ロードハーン! てめぇの領土は……俺が頂いていく!」
「めちゃくちゃ肥沃ですもんねモンバルギ」
「豊かな土地が俺達を待っている! ガンガン攻めまくれ!」
「援軍も加わって、どんどん有利になっていきますよ!」
「このまま押し切れーッ!」
「やりましたねデフィス様! これなら攻城戦も余裕ですよ!」
「おうよ!」
「デフィス様! モンバルギ、占領です! なんとこの土地の総収穫は……1695! アラナダの倍以上ですよ!」
すぐに来た男
「というわけで、翌年! 税収がまた倍増したぜ!」
「モンバルギパワー凄いですね……あ、ちなみにこの年、玉座を追われたばかりのロードハーン様が仕官してきましたよ!」
「今のアラナダは金も兵も武将も何も足りねぇ! 働いてくれるってんなら大歓迎だ!」
ヴァジアルサーガあるある
「ではデフィス様。今年はどこを攻めましょうか?」
「伽羅あたりが狙い目だな! 隣国ハイネルのルシメルに援軍要請だ!」
「あいあいさー!」
「さーてそれじゃあ伽羅に進軍……んん? 進軍できねぇぞ!?」
「あ……ああっ! デフィス様、同盟破棄忘れちゃってます!」
「いや伽羅とは最初から同盟してな……あああっ! そうか、支配国か!」
「そうですよ氷虎様! 伽羅は華限に従属してますから、支配国である華限との同盟を破棄しないと……!」
「し、しまった……! ヴァジアルサーガあるあるのひとつ、同盟破棄忘れ! さっそくやらかした!」
「仕方ないので今年は大人しく洗脳・搾取・虎の巻でも聞きながらのんびりしましょうか!」
「ムーム……お前ホントそれ推すのな……」
アラナダ編その4に続く!
第23回:アラナダ編その2~ベルナ戦役~
前回のあらすじ:なんとしてもベルナを取りたい
同盟戦略
「それではデフィス様、ベルナに侵攻するにあたって、周辺国に対して同盟と援軍の契約を要請してきますね!」
「いや、待てムーム!」
「ほえ?」
「ベルナは俺のアラナダを除くと、陸奥、華限、モンバルギ、リヴァスの四か国と国境を接している……ここまではいいな?」
「はい! だから、その四か国と同盟を結んで、援軍と一緒に攻めるのがいいんじゃないですか?」
「ところが、そうもいかねぇんだ。結論から言うとだな、俺は今回、モンバルギとは同盟を結ばなかった」
「どうしてですか?」
「理由は二つだ。ひとつは、モンバルギの情報力がアラナダよりも高いこと。もうひとつは、モンバルギがベルナを狙う可能性が高いこと」
「……あ、そっか! 情報力が高いってことは、モンバルギは私達よりも先に行動するから、それだと先にベルナを取られちゃいますね!」
「そうだ。そして俺の読みは当たり、実際にこうなったってわけだ!」
「ベルナ軍、壊滅! ベルナをモンバルギ軍が占領しました!」
「もしも俺達がモンバルギと同盟を結んでいたら、当然、同盟国には攻め込めねぇ。今年の領土拡張は諦めるしかなかった」
「でも、今はあえて同盟を結ばなかったので……」
「ベルナ軍との戦いで疲弊しているモンバルギ軍を叩く、絶好のチャンスってわけだ! 野郎共! ベルナを奪い取りに行くぞ!」
「おーっ! ……って、大赤字ですよデフィス様!?」
「気にするな突っ込め!」
ベルナの戦い
「総兵力は向こうが上ですが、こっちにはリヴァスのヴェイ・ルース様と、陸奥のムラマサ様の援軍も期待できます! それに装備の質も、圧倒的にアラナダ軍が有利です!」
「ロードハーンの騎馬軍団、ここで叩き潰してやるぜ!」
「2ターン目には、援軍の到着で総兵力でも優位に立てました!」
「よっしゃあ! このまま攻め続けろ!」
「やりましたよデフィス様! 敵が敗走しています!」
「まだだ! ここからが重要だ! 敗走する敵を追撃し、より多くの損害を与える必要がある! そしてここで活躍するのが『流撃』や『鬼龍守』などの才能だ!」
「追撃回数が増える才能ですね!」
「そうだ! そして今回は、見事に三回の追撃に成功したぞ! その結果……」
「デフィス様! 大戦果です! あとはベルナ軍とモンバルギ軍の戦いで既にボロボロになっている城を落とすだけですね!」
「へっ……我ながら今回は外交の読みがパーフェクトだったな。これで来年からは収入が二倍だぜ!」
「それでは今回はこのへんで! テーマ曲を聞きながらお別れです! 次回に、つづくっ!」
「これエンディングテーマだったのか……?」
アラナダ編その3に続く!
第22回:アラナダ編その1~北の国から~
キャラクター紹介
デフィスくん
ムームくん
アラナダへようこそ!
「吹きすさぶ風、一面の雪原、シロクマとはお友達――」
「――極寒の神国アラナダへよく来たなァ! 我が月人……あーっと……つ、つきなし……?」
「おう、よろしくなムーム! 俺もデフィスでいいぜ! ……しっかし凄い名前だなお前」
「ふふん、良いセンスでしょう? あ、そうだデフィス様! せっかくですからこちらもご覧ください!」
「……なにこれ」
「これがヴァジアルサーガですよ!」
「公式にはイメージ破壊洗脳電波ソングって書いてあるんだが……」
「こまけーこたぁいいんですっ!」
初期設定と現状確認
「なにやら妙な曲を聞かされたが……まあいい! 初期設定に行くぞ!」
「はい! はい! はい! はい!」
「合いの手はいい!」
「最初はボーナスポイントですね。どうしますか?」
「戦術値極降りがまあ鉄板なんだが、ここは少し攻城値にも振っとくか!」
「はーい! それじゃあ戦術に12、攻城には4だけ振っておいて……次は初期配備の第三世代型月人の選択ですね!」
「ああ、カプリコーンを選ぶ! 『流撃』や『鬼龍守』を持つ武将は、アラナダにはいねぇからな!」
「これで初期設定は終了ですね!」
「いや、まだだ! 今回はなにしろ四周目、しかも超強力なこの俺、氷虎デフィスが主人公だからな……敵にボーナスをつける!」
「一種の縛りプレイですか?」
「ハードモード+(プラス)ってところだな。全敵国の収入に毎年500の資金が追加されるが、終了時のスコアが上がるぞ!」
貧乏はつらいぜ
「さあ、来ましたよデフィス様! いよいよゲーム開始、最初のイベントフェイズです。愚民から税を搾取しましょう! 洗脳・搾取・虎の巻です!」
「ムーム……お前それ推してくるなぁ」
「わたしのキャラソンのようなものですからね! ガンガン推していきますとも!」
「曲はさておき、今年も愚民に70%の重税を課すか……それでも税収が金500にも満たねぇってのが悲しいところだがよ……」
「えっ……デフィス様、アラナダの国家予算ってこれだけなんですか!?」
「まぁ、な。国土の半分を氷に覆われてるってのは、つまりこういうことなんだよ。だから肥沃な領土は……喉から手が出るほど欲しい!」
「なるほど……ではここで、一度世界地図を見て情勢を確認しておきましょう!」
「アラナダは世界の端に位置している。つまりこれは、後方から攻められる心配が無ぇってことなんだが、同時に、前にしか進む先が無ぇってことでもある」
「つまり、隣国であるベルナが陸奥のどちらかを侵略しないとどうしようもない、ということですね!」
「そうだ! そして陸奥は同盟国……となれば、取るべき戦略は自ずと決まってくるわけだ!」
「ベルナへの侵攻ですね! それでは早速……といきたいところですが、今回はここまで。続きは次回です!」
アラナダ編その2に続く!
第21回:紅彩編その7~次回へ~
前回のあらすじ:灯咲撃破!
勝利!
「神暦334年。私ことライネ・灯咲をボコボコにした紅彩は、残ったロジュウも数の力でボコボコにして……」
「一国に追い詰めました!」
「もうこうなったら兵をたくさん雇って、圧倒的な力で降伏を迫るだけね」
「それじゃあ93000まで兵を増やして……ロジュウさん、降伏してくださいますね?」
「降伏勧告、成功。おめでとう紅彩」
「神暦334年。従属国ふたつを従えて、ついに我が紅彩国は神暦大戦を制しました!」
「ちなみにクリアデータはこれよ」
「……あれ? なんだかいつものスクリーンショットと感じが違いませんか?」
「ええ。これはゲーム画面じゃなくて、HTML出力したクリアデータのスクリーンショットね」
「どうして今回だけこれなんです?」
「このゲーム、スタッフロールが流れた後にクリアデータが表示されるんだけど……そこで一度でもクリックすると、もう再表示できないのよ」
「ああつまりスクショでミスったと……」
「マウスがチャタるとこういう悲劇が起こるのよね。最後までガバが多い紅彩編だったわ……」
才能収集
「才能遺伝子収集は、9%進んで52%になりました。50%の大台を突破です!」
「『赤眼』と『星海陣』、ふたつのAランク才能を入手できたのが大きいわね」
「次回からは、赤眼パワーでより一層攻略が進みそうです!」
次回予告
「さて、その次回だけど……次はどの国を選んだらいいと思う、紅彩?」
「正直なところ、どの神王もあまりよく知らないので……今回、最後まで我が紅彩国の戦力として活躍してくれた、氷虎デフィスさんのアラナダでいいんじゃないかな、と」
「デフィスか……前回、今回と散々苦労させられたあいつの強さの理由が何なのか、実際に確かめてみるってわけね。悪くないんじゃない?」
「それじゃあ次回はアラナダ編。……となると、今度は私が解説役をやるんですね!」
「いや、あなたはモブ神王だから今回限りだって」
「そんなー!?」
「というわけで次回はデフィスと……いよいよ登場、あの月人の二人で、氷の国アラナダから世界制覇を目指すわ!」
アラナダ編に続く!